著書と訳書、その仕事  〜玲二の仕事、その著書と訳書〜

 ◉ 著書

アンダルシーア風土記

岩波書店 刊行日:1999/07/27

3000年以上におよぶイベリア半島史の流れのなかで、アンダルシーアはつねに文化的先進地帯だった…

長年セビージャに住み、アンダルシーア地方をくまなく歩き、自然や人びと、芸術、文化、遺跡などに深く親しんだ著者が、陰影に富んだ歴史と色彩豊かな文化をくっきりと描き出す。

筑摩書房版

岩波書店版

ことばの政治学

筑摩書房 刊行日:1979/5/25  / 岩波書店 刊行日:1995/03/15

クニにも,小文字と大文字とが,ありますか?――小国・小数民族や言語が共存してゆくために何が必要か.言語問題が民族の自由を求めて噴出する20世紀末のいま読み直されるべき異色の哲学者の対話篇.〈解説=中野孝次〉


■岩波書店版に収録された中野孝次氏の解説を転載

ことばの政治学 中野孝次氏の解説

 ◉ 訳書

裕福な青年/バビロン再訪

スコット・フィッツジェラルド作 永川玲二、宮本陽吉共訳

南雲堂 刊行日:1958  / 改訂:1979

こんな社交的な作品は日本人には書けない。夏の新緑のように鮮やかな人生もあれば、秋の落葉のように悲しい人生もある。彼は人生の色を描く天才。アメリカンアートのようにカラフルな人生ドラマを御堪能あれ!

世界ノンフィクション全集 26

中野好夫、吉川幸次郎、桑原武夫編 

ブラウン, テュレット著「おそるべき証人」永川玲二訳

筑摩書房 刊行日:1962

本書は他に、A.ドヴィニ著「死刑囚は逃げた」田辺貞之助訳、E.モンタギュー著「ある死体の冒険」北村栄三訳も収録。

新しい世界の文学13

死を忘れるな

M・スパーク作 永川玲二訳

白水社 初版:1964/05/20

往年の才子佳人のうえにも訪れる滑稽で残酷な日々!<死>を背景に老年の生態を痛烈に描く異色作

世界文学全集17

イーヴリン・ウォー「ギルバート・ピンフィールドの試練」

A・ウィルソン「アングロ・サクソンの姿勢」

永川玲二、吉田健一共訳

集英社 刊行日:1967/6/28

一方は人間性に一方は社会に---最も英国的と言われる風刺の毒矢を放った2作品

ナイルとニジェールの間に

A・J・トインビー作 永川玲二訳

新潮社 刊行日:1967/08/30

この本におさめた紀行文は、モロッコ、ナイジェリア、スーダン、エチオピア、アラブ連合共和国およびリビアを訪れた時の印象記である。三回の旅行によって、私たち夫婦は上記のアフリカ諸国をはじめて直接に知ることができた。この本でとりあげた問題は<ネグロ主義>と<アラブ主義>と、ふたつの主張の対立である。これはおそらく将来の世界情勢のなかで大きな役割をはたす問題であろう。(序文から)A・J・トインビー

世界名詩集1

ダン「唄とソネット」/ブレイク「経験の歌・天国と地獄との結婚」

訳者:篠田一士、篠田綾子、永川玲二、高松雄一、沢崎順之助、土居光知

平凡社 刊行日:1969/01/12

もうひとりの自分

グレアム・グリーン作 永川玲二訳

集英社 刊行日:1978/06/30

濃霧につつまれたイングランド南東部の海岸に暗躍する密輸団のボスであった父親。アンドルーズはその父親への憎悪と嫉妬から仲間を密告し追われる。裁判がひらかれても陪審員もグルなのだ。孤立し、奇妙に屈折した心理と感じやすい青年の内面を、サスペンスと恋愛をおりまぜ緊迫した逃亡物語に構成された長篇。

嵐が丘

E・ブロンテ作 永川玲二訳

集英社 刊行日:1979/05/25

ヨークシャーの旧家で育てられた孤児ヒースクリフは当主の死後、下男同然に働かされ、ただひとりの救いだったキャサリンにも裏切られ絶望の中で出奔する。やがて、その一族への復讐を悪鬼のように執念ぶかく胸に秘め、“嵐が丘”へ戻った彼は、非常に呵責なく欲望をとげてゆく。荒涼とした自然の中に、人間の愛と憎しみを鮮烈に描いた名作。

土曜の夜と日曜の朝

アラン・シリトー作 永川玲二訳

河出書房新書 刊行日:1979/06/10  新潮社 刊行日:1979/12/25

「人生はきびしい、へこたれるもんか」---自転車工場の若い工員アーサーは、父親から上司、政治家に至るまで権力と名が付くものが大嫌い。浴びるように酒を飲み、人妻を誘惑し、気に入らないヤツに喧嘩を売る日々を送っている・・・。“悪漢物語(ピカレスク)”の形式を借りて労働者の青春を生き生きと描き、第二次世界大戦後のイギリス文学界にショックを与えたシリトーのデビュー作。

グレアム・グリーン全集12 情事の終り

グレアム・グリーン作 永川玲二訳

早川書房 刊行日:1979/10/31

グレアム・グリーンの作品の中でも、私は「情事の終り」が最も好きだ。(映画を)見終ったあと深い感動の余りしばらく席が立てなかった。---瀬戸内寂聴

映画化名「ことの終わり」として映画化された原作。

集英社ギャラリー「世界の文学」3 イギリスⅡ

訳者:永川玲二、小池滋、井出弘之

集英社 刊行日:1990/06/25

19世紀イギリス文学の傑作三篇、嵐が丘/バーナビー・ラッジ/ダーバヴィル家のテス。ときに美しく、ときに壮絶に、イギリスの田園に愛をつらぬく女たち。

集英社ギャラリー「世界の文学」2 イギリスⅠ

訳者:平井正穂、小津次郎、高橋康也、永川玲二、工藤昭雄、高松雄一、中野好夫

集英社 刊行日:1991/04/24

イギリス文学不朽の名作たち。シェイクスピア戯曲集・詩集「ロミオとジュリエット/ヴェニスの商人/夏の夜の夢/ハムレット/オセロー/リア王/マクベス/あらし/ソネット集」、デフォー「ロビンソン・クルーソー」、スウィフト「ガリヴァ旅行記」。神と悪魔の間にひしめく人間の悲喜劇。

シェイクスピア大全 ハムレット

永川玲二訳

集英社 刊行日:1998/04/20

デンマーク王ハムレットは父王の死から1か月もたたないうちの母妃と叔父の再婚に衝撃を受ける。城に現れた父の亡霊に、父が叔父に毒殺されたと告げられて心に復讐を誓うハムレット。苦しみ悩みながら、狂気を装ってついに彼は復讐を遂げるが・・・。恋人の変わり様と父の死に狂死したオフィーリアとの悲恋など、数数の名場面で知られるシェイクスピア四大悲劇の最高傑作。

ロンドンで読む本

丸谷才一編

訳者:永川玲二ほか

集英社 刊行日:2001/06/21

アンガス・ウィルソン(代表作「服毒したあと」「動物園の責任者」「ミセス・エリオットの中年期」「笑いごとではない」「荒れた庭、あるいは書くということ」など)についてのアントニー・バージェスの著作「いつも慎重だった男」を、永川玲二訳で収録。

神秘な指圧師 --V.S.ナイポール・コレクション

V.S.ナイポール著

訳者:永川玲二、大工原彌太郎

草思社 刊行日:2002/02/08

2001年度のノーベル文学賞を受賞したトリニダード・ドバゴ出身の英語作家V.S.ナイポール。氏のデビュー作であり、文字通り出世作ともなった「神秘な指圧師」(1957年)。〜出身地トリニダード島を舞台に、指圧師ガネーシュという奇妙な人物を中心に植民地社会の滑稽な人物模様を描く自伝的な小説。

人間劇場

齋藤孝著

引用文訳:永川玲二ほか

草思社 刊行日:2002/05/25

作中に紹介されている、ジョージ・オーウェル著「象を撃つ」(Shooting an Elephant 1950年作)が、永川玲二訳版が掲載されている。

シェイクスピア大全 CD-ROM版 ハムレット

永川玲二、大山俊一、小田島雄志、木下順二、久米正雄、坪内逍遥、福田 恆存、本多顕彰、松岡和子、横山有策訳を収録

新潮社 刊行日:2003/04/03

シェイクスピア作品の邦訳を収録した全集。シェイクスピア全戯曲37編と詩6編の原文に加え、小田島雄志訳37作品/松岡和子訳9作品/坪内逍遥訳40作品など日本の翻訳作品(合計180本)も収録し、原文、訳文の読み比べをはじめ、1作品に複数の翻訳を表示することができる。翻訳部分にはテキスト全体に人物関係図と要約を用意しているほか、人物論/作品論/時代背景など基本的な解説を行った「シェイクスピア、それが問題だ50」や、50のキーワードを選び解説と関連箇所にリンクを貼った「シェイクスピア・キーワード50」などの楽しく読み解くための様々な企画を収録。そのほか、ブラウザソフトとして、ボイジャー社「T-Timeビューワ」を搭載し、ページをめくり、作品を読むことができる。

ユリシーズ Ⅰ

ジェイムズ・ジョイス作 訳者:永川玲二、丸谷才一、高松雄一 解説:結城英雄

集英社 刊行日:2003/09/24

1904年6月16日午前八時、長い夏の一日が、マーテロ塔で静かに幕を開ける。

ユリシーズ Ⅱ

ジェイムズ・ジョイス作 訳者:永川玲二、丸谷才一、高松雄一 解説:永川玲二

集英社 刊行日:2003/09/24

スティーヴン、ブルーム、モリーの織り成す物語、意識の流れ、緻密な社会描写・・・・。

さて、どこから『ユリシーズ』を楽しもう。

ユリシーズ Ⅲ

ジェイムズ・ジョイス作 訳者:永川玲二、丸谷才一、高松雄一 解説:高松雄一

集英社 刊行日:2003/12/22

午後十時、舞台は国立産婦人科病院から夜の町へ。英語散文史のパロディによる文体の饗宴と、華麗に乱舞する夢幻劇。

ユリシーズ Ⅳ

ジェイムズ・ジョイス作 訳者:永川玲二、丸谷才一、高松雄一 解説:丸谷才一、結城英雄

集英社 刊行日:2003/12/22

午前二時半。Yesで始まりYesで終わるモリーの内的独白。長い夏の一日がようやく幕を閉じる。

死を忘れるな

ミュリエル・スパーク作 訳者:永川玲二

白水社 刊行日:2015/09/15

「死ぬ運命を忘れるな」と電話の声は言った。デイム・レティ(79歳)を悩ます正体不明の怪電話は、やがて彼女の知人たちにも広がっていく。ある者は疑心暗鬼にかられて犯人探しに躍起となり、ある者は悠然と受け流し、ある者は彼らの反応を記録して老年研究の材料とした。謎の電話が老人たちの生活に投じた波紋、登場人物ほぼ全員70歳以上の複雑な愛憎関係を、辛辣なユーモアで描いたイギリス小説の傑作。

 

 ◉ その他

小説「夢のあと」

文藝同人誌「秩序」#11 '63 summer に掲載
思潮社/文学グループ秩序発行 1963/07/01

「東南に東京タワー、西には富士。その両方を見晴らすんだから超一流の住宅地ですよ」と新井君はまじめな表情で言った。・・・(中略)・・・「あたるわよ、きっと。陽子はね、おじさまのことになるといつもこうなの。むきになって、あたしをやりこめたりして。康夫さんも用心しないと、だれが陽子の旦那さんだかわからなくなっても、あたしは知らないわよ。」 (次号完結)

【執筆】

岩波 西洋人名辞典

永川玲二:執筆者の一人として参加

岩波書店 刊行日:1956/10/16

 

【執筆・訳】

すばる 文芸季刊誌 創刊号  1970年

永川玲二:<叙情からの離陸 〜「アカシアの大連」をめぐって>を執筆

集英社 刊行日:1970年

 

【座談会】

現代詩手帖 1978.11

永川玲二:座談会メンバーの一人として参加

思潮社 刊行日:1978/11/01

 

【対談】

中上健次全発言 Ⅱ 1978〜1980

中上健次著

集英社 刊行日:1980/07/10

 

【執筆】

人生読本 外国語

永川玲二:執筆者の一人として参加

河出書房新社 刊行日:1978/11/25

 

【執筆】

わたしのスペイン

編者:川成洋

日本放送協会 刊行日:1992/03/10

 

【執筆】

となりに脱走兵がいた時代

関谷滋、坂元良江編

思想の科学社 刊行日:1999/05/15

本編内に永川玲二の文章あり

 

【対談】

埴谷雄高全集 第十三巻

『文学創造の秘密』

埴谷雄高著

講談社 刊行日:2000/03/20

 

【対談】

対話集 歩きながら考える

鶴見良行ほか著

太田出版 刊行日:2005/06/25

「一九二〇年代、闇の中の周辺文化」が永川玲二

【執筆】

清岡卓行論集成

永川玲二:<叙情からの離陸 〜「アカシアの大連」をめぐって>を執筆

編者:宇佐美斉、岩阪恵子

勉誠出版 刊行日:2008/6/26

 

【執筆】

日本文学全集 30 日本語のために

編者:池澤夏樹

河出書房新社 刊行日:2016/08/30

「10 日本語の性格
意味とひびき――日本語の表現力について」が永川玲二著

【執筆】

スペイン内戦(一九三六〜三九)と現在

永川玲二:執筆者の一人として参加「市民戦争の悪夢を逃れて若い政治家に明日を託したスペイン/P191〜」

編者:川成洋、渡辺雅哉、久保隆

ぱる出版 刊行日:2018/6/1

 

 ◉ その他 執筆/対談

【執筆】

ジブラルタルからピレネーまで

〜スペイン民主化の歩み〜

【執筆】

セビリア便り

【執筆】

月刊太陽 昭和53年4月号

文/永川玲二、写真/佐伯泰英

【座談会】

思想の科学 No.106

「日本文化への墓碑銘ー【菊と刀】再考」をめぐって

永川玲二、ダグラス・ラミス、加地永都子、室謙二

【翻訳】

アンダルシーア論

著:オルテガ・イ・ガセー

訳:永川玲二、岡住正秀